肌の乾燥を防ぐバリヤ機能の働きは・・・

 

顔のシワやシミ、ニキビ、毛穴、敏感肌などの肌トラブルを抱えている女性の多くは肌が乾燥するという悩みもあり、実際に、乾燥肌は、女性の肌トラブルの中で最も多い症状です。

この乾燥肌は、肌表面の表皮という部分の中の角質にあるバリヤ機能の働きが低下していることが原因で起こります。

バリヤ機能は、外部からの刺激や有害物質が肌内部に侵入してこないようにブロックする働きがあり、また、肌内部の水分が蒸発しないように働き、肌の乾燥を防いで潤いを保つ役割を担っています。

ちなみに、健康的な肌は、角層の中に約20~30%の水分を含んでおり、それ以下になると乾燥状態ということになります。

僅か0.02mmの薄い膜のような角層ですが、その中には、肌をツルツル、プルンプルンに保つための重要な機能が備わっているのです。

そして、このバリヤ機能は、角質細胞という死んだ細胞がレンガ状に約20層ほど積み重なってできており、その一つ一つのレンガ状の角質細胞を細胞間脂質と言われるセラミドが隙間なくぴったりとつなぎ留めて強力な壁を形成し、異物の浸入と水分の蒸発を防いでいます。

このように、バリヤ機能の働きは、細胞間脂質のセラミドが大きく関わっているというわけです。

ところが、細胞間脂質のセラミドの量は、生まれたばかりの赤ちゃんの時は最も多いのですが、残念ながら年齢を重ねるとともに加齢の影響で減少してしまいます。

よく30歳を過ぎた頃から、肌が乾燥するというお悩みを聞きますが、それは、加齢の影響でセラミドの量が減ってきたために起こる症状で、50歳代、60歳代に入ると、ほとんどの女性がカサカサの乾燥肌に陥ってしまいます。

また、睡眠不足や栄養が偏った食事が続くなどの不規則な生活習慣、ストレス、間違ったスキンケアなども、セラミドを減少させる要因となります。

特に、洗顔やクレンジング時に、肌をゴシゴシと強く擦ってバリヤ機能に負担をかけて貴重なセラミドを奪い取ってしまうという方も多く、また、ニキビでお悩みの方は、清潔が一番とばかりに1日に何度も洗顔してしまう方が少なくないようで、洗顔のし過ぎもセラミドを奪ってしまうことになります。

加齢によるセラミドの減少は、どうしょうもないことですが、不規則な生活習慣や間違ったスキンケアなどでセラミドを減少させないように十分に注意して下さい。

こうしたことから、乾燥肌対策としては、セラミドをたっぷりと含んだ美容液で潤いを与えて保湿することが効果的なスキンケアになります。

ですが、洗顔後に、化粧水をたっぷりとつければ、そのまま潤いとなって肌内部の水分量が補えると勘違いしている女性が多くいらっしゃいます。

化粧水をつけた後は、一時的に潤っているように感じますが、化粧水は直ぐに蒸発してしまい何の効果もありません。

逆に、セラミドがたっぷりと含まれた美容液を与えておけば、それだけで保湿は十分と言えるくらいです。

現在、セラミドなどの保湿成分が配合されている化粧品が多く市販されていますが、実際に、名ばかりで効果のないニセモノの商品もたくさん存在しています。

本当のセラミド化粧品を探す時は、成分表示に、「セラミド2、3、10」のいずれかの数字が付いているものを選べば間違いありません。

また、セラミド以外に有効な保湿成分としては、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどがあります。